2005年07月11日 新設。
2005年07月12日 追記。
2005年07月30日 追記。
2005年08月05日 追記。
2005年08月22日 追記とレイアウト変更。
2007年02月24日 モチベーションの低下に伴う各所打ち消し処理。
このコンテンツは工事中です。今後拡充予定。
私も定時出勤という疑似サラリーマン生活を(短かったですが)しておりましたので、朝の小田急や山手線・京浜東北線のラッシュがどのようなものか、身にしみて知っております。そんな生活を送っておりますと、「人の流れに乗る」ということを身体が覚えていきます。その結果、鉄道も単なる没日常的な風景と化してしまいます。
そんな日々、なんとなく利用している路線の車輌でも、全部が全部同じような電車に見えるかもしれません。実際のところ、マニアの方以外の、一般での認識は「電車」「はやい電車」「新幹線」(友人談)ぐらいのものでしょう。分かります。私も最初はアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラとアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラの区別が付きませんでした。付いたかな?と思ったら勘違いでした。すみません今でも区別が付きません。あと結構試合を見たのですが、どっちが兄でどっちが弟かも分かりません。
あと、これカーマニアに言ったら怒られると思いますが、トレノ・レビンの各種区別(AE86とかその後とか)、スカイライン各種(R31〜R34とか)、シルビア各種の区別があんまり付きません。型番で言われてもさっぱりです。ホンダ車に至っては何がなにやら。あと遠目では新型スカイラインと新型フェアレディZとの区別が付きません。レンタカーで借りられる安い車(ヴィッツ、マーチ新旧、フィット、デミオ新旧など)なら見分けが付くのですが。
でも、「車なんて走って曲がって止まれば良いんだ」なんて言ったら、カーマニアの人は怒るでしょう? また、「格闘家なんて勝ったらそれで良いんだ」なんて言ったら、総合格闘技マニアの人は怒るでしょう?(そういう趣旨の発言をする格闘家自体はいるようですが、試合に全く華がなくてつまらないですね。「単に勝ちにいくだけ」ではファンはつかないでしょう)。
電車も同じことです。だったら、細かい違いでも多少覚えたら、日頃の苦痛な通勤生活すら、ほんの少しだけ彩りが出てくるんじゃね? ていうか区別できたらマニア増えるんじゃね? そしたら鉄ヲタが肩身狭い思いしなくて済むんじゃね? というのが本稿の趣旨であります。
このコーナーは実際の写真を並べた方が良いと思うので、後で書き換えるつもりです。
●京浜東北線(大宮〜大船間南浦和〜鶴見間はデジタルATC)
(1)209系900番台(試作車、旧901系) 3編成 →番号が209-9**、208-9**になっている。編成札も90,91,92になっている。6ドア車なし。窓にピラーが入っている車輌が少しだけある。内装がバラバラだったりする(例・蛍光灯が枕木方向についていたり、クーラーのキセ(ダクトのようなもの)の形状が違ったり。
あと、各車輌に付いている号車番号が、シールではなくて札になっています。
ほか、試作車は車号が「クハ209-901」のように900番台になっている他、前面に「6DOORS」のシールがない、編成札(後述)が90〜92になっています。
(2)209系基本番台車 たくさん。6ドア車が組み込まれている。編成番号が途中で飛んでいるので、1号車は第一編成だけど、あとの方に行くと、クハの番号とずれる。これは量産中に、2編成が南武線に配置されたから。あと6ドア車の番号も、編成番号とは合っておらずバラバラ。
(3)209系500番台 2編成 →車体の幅が広いので一目で分かる。行き先表示がLED。6ドア車なし。
実際には大宮〜東京は東北本線、東京〜横浜は東海道本線、横浜〜大船は根岸線ということになっているので、厳密に「京浜東北線」という区間はないですが、そういうことを言っているとウザがられますし、混乱の元なので、言わない方が良いです。
このように、一見して車体幅が広い(裾=車輌の下の方を見ると、緩やかなカーブですぼまっているのが分かる)ので、一発で見分けられます。また、この500番台2編成(80・81番)だけが、シングルアームパンタグラフとなっています。
編成札(編成番号)を見るという方法もあります。80・81が500番台、90〜92が試作車で、繰り返しになりますが、これらには6ドア車が連結されていません。
●山手線(大崎〜大崎)
車番を見ずにこれらを見分けるには、ブレーキ時の最後の瞬間の音とブレーキ感を感じ取るしかないです。
厳密には品川〜田端間が山手線で、田端〜東京間は東北本線、東京〜品川間は東海道本線ですが、そういうことを言っていると(ry
日本の電車では概ね、すべての車輌にモーターが付いている訳ではありません。「モ」が付く車輌(モハ、クモハなど)がモーター付き、「ク」か「サ」が付く車輌(クハ、サハ、サロなど)がモーターなしです。同じモーター付き車輌でも、モーターの音がかすかに異なることがあります(205系の内扇型と外扇型が有名です)。
新型のVVVF制御器(*1)が付いている車輌なら、独特の「磁歪音」を聞くことができます。これを変速機の音と勘違いしている人もいるようですが、違います。また、京急の車輌はシーメンスのSIBAS32を使っており、音階の付いた独特の磁歪音がします。これは、デモンストレーションで技術者がお茶目をやったところ「このままでお願いします」という経緯だったと又聞きしております。「ドレミの電車」(こちらではなく)と俗称があります。私には「ファーソラシドレミファソー」と聴こえますが、どうも違うようです。
(*1)Variable Voltage Variable Frequency Inverterの略。可変電圧・可変周波数インバータ 。
ディーゼルカー(気動車)はキハで、これは一般的にすべての車輌についています(北海道など一部地域を除く、付いていない車輌は「キサハ」など)。鉄道車輌に載せられるサイズで信頼性があり、かつ高出力のエンジンが昔はなかったためです。最近の新型は、概ね電車並みの加速ができます。乗車中はエンジン音を楽しんで下さい。なお、現在の車輌はすべて液体変速機になっています。
→ここでは、たまたま撮影できた、京浜東北線の209系を例に挙げています。山手線、中央総武線、常磐線新車などにも応用が利きます。
※この項の一部は、南武線・八高線南部・川越線の同型209系電車、りんかい線70-000系(209系とほぼ共通設計)でも役に立ちます。ただし南武線は205系が多く、一見先頭だけ新しくても山手線のお下がり205系だったりします。川越線でも同様の車輌がいます。
さて京浜東北線(根岸線含む)を走っている電車は「209系」と言います。 『価格半分・車重半分・寿命半分』を達成目標に掲げて開発された、国鉄時代には考えられなかった革新的な車輌です(*1)。
ただ困ったことに、一部の例外を除いて(試作車3編成、幅広車体(500番台)2編成)、側面の窓がはめ殺しになっていて開きません。このため、缶詰にされた時や、催涙スプレーを撒かれた時などに非常に困ります。実際、そういう事件が過去にあり、総武線で増備されていた209系幅広車(500番台)や、それを受け継いだE231系は、車輌の一部の窓が開くようになりました。
上の写真は、209系の車端部(先頭車の運転席の反対側)です。ドアの上にネジがあり、これを外すと換気できるようになっていますので、缶詰になって限界だ!という場合(暑くてたまらん、という場合)は、インターフォンで車掌に許しを得てからこれを開きましょう。あと非常用ドアコックは、滅多なことでは使いません。ただし、事故とかそういう時には躊躇なく使って下さい。普通は誘導がありますが、緊急時や乗務員が怪我をしている場合などそれが期待できない場合で、気をつけなくてはならないのが、床面から線路まで1m以上あるということです。不用意に飛び降りれば骨折のおそれがあります。
インターフォンで話をする時には、自分は何号車にいるのかも報告しましょう。新型では何号車からのコールか、車掌画面に出るようですが、私はそこまで詳しくありません。上記の写真だと「クハ208-73」の上に「1」と書いてありますが、これが号車番号です。
また、非常事態の場合「防護無線」という無線装置を係員が操作することになっており、周りの電車が全部止まることに「一応」なっていますが、この世に完璧ということはありません(実際、JR西日本尼崎事故の時は、事故当該の車掌は防護措置をしておらず、対向の特急運転士が防護発報をしたとのことです)ので、注意書きにも書いてありますが、周りの列車にはくれぐれも気をつけて下さい。橋の上では降りないように、可能なら安全な側の車輌に移動するなどして下さい。基本的には乗務員の指示に従って下さい。乗務員が両方ともケガをしているような緊急時は、話は別です。
それから、「日本の列車は左側通行」ということを覚えておくと良いでしょう。ただし、複々線区間など、複数の線路が併走している場所はこの限りではありませんので、これも注意しましょう。
写りが悪くてすみません。換気用ねじの位置と、ドアコックの位置関係を示しています。
自分が車端にいない場合は、ドアコックは上の写真のように、ドアの上あたりに付いています(ただし試作車もそうなのかは、まだ全部確認できていませんので、ドアの周りを探してみて下さい。旧運輸省令で、どこにドアコックがあるか、明示することになっています)。
(*1)この目標 『価格半分・車重半分・寿命半分』が一人歩きしてしまい、特に「寿命半分」を勘違いした(鉄道車輌の減価償却は13年と決められているのも大きいと思われる)一部の心ないマニアから「走るンです」などと揶揄されています。外板が薄いために歪みがもの凄く目立つ部分があり、お世辞にも美しいとは言えません。しかし、予想ですが、この車輌が廃車になる時は、彼らも必死でこの車輌を写真に収めに奔走することでしょう。
そういうことは、これまでにも何回も繰り返されてきました。私が見た例では「50系客車は旧型客車を廃車に追いやった憎い存在だ!」と言っていたその口が、いざ廃車になるとなるや「廃車になる前に撮りに行かなければ!」と、三脚をかかえて九州まで撮影に行く例がありました。「103系(や101系)は旧型国電を追いやった」と言った人もいました。しかし、103系がいなくなりつつある今、撮影に必死な人がたくさんいます。こういったことをどう思われるかは、個人によって受け取り方が違ってくると思いますので、敢えて書きません。
だいいち、新車を叩く人というのは、本当の意味で鉄道が好きなんでしょうか? 文句を付けるのは非常に簡単なんです。それに、自分が一時的に偉くなったような気がします。けれども、代案を示さない限りは中傷レベルに落ちてしまうこともありますから、常に自分をメタ認知する必要がありますし、すべての乗客・マニアのわがままを取り入れていては、モノはいつまで経っても完成しません。
以上、自分への戒めも含めて、敢えて苦言を書かせて頂きました。
写真は、中央快速線の201系車輌のものです。
乗客用非常ボタン。
先頭・後尾車の運転台には消火器があります。また各車端にも備えられています(あとで写真を用意する予定です)。
ドアの横に上のような表示があれば、この下を見れば非常用ハンドルがあります。
椅子の下を見ると、このように分かりやすく赤く縁取られた蓋があります。この中にハンドルがあります。操作すればエアーが抜け、ドアが開きます。このタイプは、ブレーキのエアとも共通なので、走行中に操作すると非常ブレーキをかけたのと同じことになります。
第三軌条方式(レールの脇に電線がある)では、不用意に線路に降りると感電する恐れがあります。次のような路線では、乗務員の指示があるまで絶対に線路に降りてはいけません。
モノレールではそもそも降りる場所がない場合が多いです。
ゆりかもめなどの新交通システム、リニモなどのHSST系リニアでも、線路の脇に電線がありますので、線路に降りてはいけません。指示があれば、線路脇の点検路に誘導されることになります。
事故が本当に自殺なのか、それとも違うのか、切り分けのためには一人でも多くの客観証言が必要です。ここでは、人身事故(や、交通事故)を目撃してしまった場合、一市民としてスムースに対処できる方法をご紹介しておきたいと思います。
●1 かぶりつき(*1)で目撃した場合、通常、乗務員特にウテシさん(*2)レチさん(*3)はデフォルトでテンパって(*4)いますので、所定位置(*5)に移動して、ドアが開いたあとで、乗務員に「目撃した旨、駅員に報告してくる旨」だけ申し出て、近くの駅員さんを捕まえましょう。駅事務室か駅長室に案内されるはずです。ホームにいて目撃した場合は、もっとシンプルになるはずです。
(*1)車輌の先頭にいて、ずっと前を見ていること。
(*2)運転士。うんてんし。運転「手」は間違いなので気をつけたい。
(*3)車掌。「列車長」れっしゃちょう。カレチは「りょかくれっしゃちょう」。
(*4)麻雀で言う、上がり一歩前、すなわちテンパイの状態。精神的に追いつめられている寸前の状態。
(*5)何事もなければ本当に止まるはずだった位置。普通、それまでは車内に缶詰になります。ウテシさんがドアを開けてくれた場合は、目撃者だけ乗務員扉から降りることができます。
踏切事故などの場合も、どういう状況だったか(遮断機は降りていたか、車は最初から踏切内にいたか、それとも遮断機を突破して入ってきたか、車の中の人はどうだったか、など)を説明しましょう。ただし、乗っている車輌に破損が出てしまった場合は、負傷者の有無の確認と、手当が優先です。
●2 駅事務所や駅長室に、管轄署の刑事さんまたは鑑識さんが詰めて来ます。詰めていなければ、駅員さんに目撃証言をしたい旨伝えて下さい。警察関係者のところへ誘導されます。事故を目撃した旨、証言に応じる旨を簡素に伝えましょう。場合によっては、鑑識さんに、マグロ(*6)さんがどのような感じで飛び込んだかを実況見分され、写真を取られることもあります。なぜかというと「本当にマグロさんが自発的に飛び込んだのか、それともトラブルや暗殺などで後ろから押されたのか、酔っぱらいなどの事故なのか」、原因を切り分けるため(ここ重要)に必要だからです。踏切事故などについても同様です。ここは調書を取られる時も詳細に尋ねられますので、かぶりつきの際、ホームに進入する時はそのあたりを注意して見ておきましょう。もちろん、人身事故がないに越したことはないのですが。
(*6)轢かれてお亡くなりになった方のこと。鉄道用語。
●3 鑑識の人に、自分は車輌のどの位置にいて、車輌がどの辺に進入した時に、何キロぐらい出ていて、マグロさんはどこから飛び込んで、その柱の位置はどのあたりで(例:場内信号の柱の位置、など)で、そこでの緊急停車車輌の位置はだいたい何両目で、この形式は1車輌の長さが約20mだから、先頭からだいたい約何mである、その後ウテシさんがどれくらいで非常動作をしたか、ということを流れるように説明すると、あんた何者?という目で見られますので、あまり滔々としゃべらないようにしましょう。先に「私は鉄道マニアなのですが」と断っておくと話がスムーズでお互いのためになります。(体験談)
●4 ここでマニアに注意しておきたいこと:交通事故目撃・聴取の時もそうですが、鉄道用語、警察用語、消防用語(たとえば「マグロ」、「マル害」、「852」、「意識レベル」)などの専門用語を使うと、かえって関係者を混乱させます。こちらが関係者とか極左とかの人と間違えられかねません。たとえ知っていても、元関係者以外のマニアは、できるだけ普通の言葉で説明するようにしましょう(ただし、警察の方に聞いたところ、極左の人は、見る人が見れば風貌で一発で分かるそうです)。
●5 調書は警察署内で取られます。日当が出る道府県警(都内は警視庁)と、そうでないところがありますので気をつけましょう。長くなる場合、署によってはお茶やコーヒーを出してくれます(*7)。さて肝心の聴取内容ですが、状況すなわち「自分は何駅で乗ってどこへ行こうとしていたか」などから始まって、寝掘り葉掘り聞かれます。分からないことは「はっきり分かりませんでした」と言いましょう。
あと警察車輌は、普通のパトカーでも機捜車でも、後ろの席は内側からは開かないことが多いので(被疑者逃亡防止のため)、慌てないようにしましょう。ましてや、いくら興味があろうとも、「デジタル無線機の写真を撮らせて下さい」などの不審な言動は極力控えるようにしましょう。
(*7)カツ丼は自腹です。ちなみにマジです。取調中の食事代は200円までだか、金額制限があるそうです。出前を取ってもらった場合は、後で請求書が行きます。もっとも事故の目撃証言で食事が出るということは普通ありませんし、食欲も普通ないです。缶コーヒー/カップコーヒーぐらいはもらっておきましょう。