Google Earthを使いこなそう

更新履歴

2005年07月12日 Google Earth観光案内の本文より分離。
2005年07月13日 デッドリンク3箇所修正、pngファイル1枚をjpegファイルに差し替え、pngファイル1枚を再作成。(以上、ご指摘による修正)。補足説明を追記。
2005年07月14日 大幅追記。単なるダイアログのみの画像から、コピーライト表示を撤去。
2005年07月16日 スペルミスを修正。文言追加、修正。
2005年07月17日 説明を補足。
2005年07月24日(その2) 「関数電卓による座標変換」を追加。
2005年08月08日 誤記訂正と追記。
2005年08月19日 レイアウト変更。
2005年08月24日 「どうして高解像度と低解像度の領域が混在しているのか」を追加。

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もくじ

kmzファイルを作って、自分のページに貼ろう

How to make a *.kmz file

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 これから自分のページやブログに地点を貼り付ける時は、Google Mapと併用して、座標よりはkmzファイルを多用していった方が、ユーザーさん(閲覧者)から見ても便利でしょう(ただし、もちろんユーザーさんがGoogle Earthをインストールしている必要があります)。

 自分で地点を探している時に、そこを紹介したい!と思ったら、まずPlacemarkを画面上に置き、それを選択して右クリックすると現れる「Save As」で、簡単にkmzファイルを保存することができます。

 まずは、目標とする地点を選択します。

アタリ付け、昭和島の図
(c)2005 Google, (c)2005 The Geoinformation Group

 適当に東京湾付近を流していたところ、東京モノレール昭和島駅を発見しました。ここに、押しピンアイコンを使って、Placemarkを打ちます。次のような画面が出てきますので、Nameのところにランドマーク名(画面はサンプルです)を入力して下さい。次に、左のCreate Inのところで、どこへそのmarkを格納するかを選択します。下のNew Folderボタンを使って、自分用のフォルダを掘った方が、整理しやすいでしょう。Descriptionのところにはコメントを書けるようなのですが、私は使っていません。

 なお、Google EarthのPlacemarkでは、画面の傾きや回転まで保存してくれます(回転・拡大縮小保存の例として、これを踏んだあと、これを踏んで、さらにこれを踏んでみて下さい)。つまり、たとえmarkが画面の真ん中になくても、表示されている画面の状態がそのまま保存されるわけです。

Placemark設定
(c)2005 Google, (c)2005 The Geoinformation Group

 これでOKを押せば、Placemarkが置かれます。Placemarkの位置にカーソルを合わせると、田の字型のマークが出ますので、この時に右クリックして下さい。話が少しそれますが、この時にEdit...を選ぶと、markをずらしたり、名前を入力し直したりできますので便利です。

 話を戻しますと、markにカーソルを合わせ、田の字が出た状態で出るメニューで、「Save As...」を選んで下さい。kmzファイルをどこに保存するか聞いてきます。フォルダを選び、適切なファイル名を付けて保存して下さい。ファイルとしてリンクを貼れば、Google Earthをインストールしたユーザーならkmz拡張子に自動的に関連づけされているはずなので、2回目からは踏むだけで飛べるようになるはずです。このページの「fly to」リンクも、そのようにしています。関連づけされていなければ、こちらを参考にしてください。

 なお、登録したPlacemarkが望んだような画面の範囲と回転・傾きにならないことが多々あると思います。そういう場合は、Editメニューのadvancedで調整もできますが、いったん望むような画面にしたあと、旧PlacemarkをDeleteで削除して新しく打ち直し、kmzファイルを上書きすると確実な上、操作が分かりやすいです。

 自分のページに.kmzファイルを貼る方法は、他のファイル(.lzhや.zipなど)と同じです。

ツアーを作ろう(無料版でもできます)

How to make a tour by free version.

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 複数のkmzファイルを集めることで、ツアーファイルを作ることができます。ここでは、順を追って、ツアーの作り方を説明します。

 まず、ツアーを作りやすくするために、専用のフォルダを用意しておきましょう。このフォルダは、あとでまるごとセーブするので、名前はよく考えて付けて下さい。今回は、路線が短くそこそこ解像度が高い地域ということで、横浜高速鉄道(もと東急)こどもの国線(長津田〜こどもの国)を取り上げてみます。My Placesの下に、この名前でフォルダを作ってみます。

New Folderダイアログ

 次に、地点を選択していきます。

長津田選択状況1
(c)2005 Google, (c)2005 DigitalGlobe

 普段はこのように登録していくと思うのですが、ツアーですから、方角とティルトに凝った方が、できあがりが格好良いでしょう。

長津田選択状況2
(c)2005 Google, (c)2005 DigitalGlobe

 画面を切り抜いていますので分かりにくいと思いますが、このような感じです。こうして、次々と地点を選択していきます。ただし、free版では経路(path)は自由には選べませんので、角度や拡大率などで微調整して下さい(凝ると結構面倒ですが、手を抜きすぎると線路を外れてしまい、面白くなくなってしまいます)。

恩田選択状況
(c)2005 Google, (c)2005 DigitalGlobe

 このように、次々と地点を登録して、作ったフォルダの中に入れていきます。

 お好みで、路線名を路線の適切な場所に入れておくと良いでしょう。その場合のカーソルは消しておくと見栄えが良いです。地名を入力するボックスの右端のアイコンをクリックすると、アイコン選択画面が出ますので、右下の「None」を選びましょう。

アイコンの種類
(c)2005 Google, (c)2005 DigitalGlobe

 こうしてまとまった「フォルダ」そのものを選択して、右クリック→「Save As」でセーブします。これで、ツアーファイルのできあがりです。ここで作ったファイルはこちらになります。

有償版(2千円強)でpathを設定してみるテスト

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 上記のようにこどもの国線を作ってみた訳ですが、どうも曲線の通過に違和感が残ります。そこで、払う覚悟を決め、20ドル(これを書いている時点で2,217円)でplusにアップデートしてみました(アップデートの方法、その他のメリットについては、後ほど詳説)。

 クレジットカードで支払を行うと、即刻審査が行われ、OKならライセンスキーが発行されます。この情報をGoogle Earthに入力すれば、path機能など色々な機能が使えるようになります。

 まずはpath機能を使ってみましょう。実際の路線に沿って、地点を選択していきます。この時、ドラッグで選択するのではなく、おおまかな地点を次々にクリックしていく操作になります。あんまり凝りすぎると情報量が増えるので、適度なところで抑えておきましょう。

パスを引くの図
(c)2005 Google, (c)2005 DigitalGlobe

 一目瞭然だとは思いますが、pathを打った箇所が赤い点で示されています。「あっ行きすぎた」などと思った時は、右クリックまたはバックスペースキーで1点消すことができます。なお、pathを打っている最中の画面のスクロールは、矢印キーが一番効率が良いように見えます。

 パスも当然保存が必要です。一駅結んだら、例によってセーブをしておきましょう。

パス保存

 ここで付ける名前は、「駅名〜駅名」といったあたりが妥当でしょう。

 path情報も、普通の地点登録と同じようにセーブしていきます。鉄道であれば、駅間ごとに分けて登録していきます。でないと、最後に登録したpath地点まで飛んでしまい、途中駅を飛ばしてしまうからです。

パス仮設定

 セーブしたpath情報は、上図のように適切な駅間に挟んで配置します。

 ここで作ったファイルはこちらになります。さきほどの、pathなしのこちらと比べてみて下さい。

 (注)こまめにセーブし、大規模なデータを作ったら、一度Google Earthを終了させましょう。これまで使ってきた感触から言えば、メモリを使いすぎると、キャッシュが壊れやすいように見えます。

 (注2)この手法には問題があります(pathを個別にプレイした時と、全体でプレイした時、挙動が異なる)ので、後で書き直します。

 アップグレードの仕方については、長くなるので一番後ろに回します。

地図からの地点の拾い方

How to pickup and/or specify places on the paper maps, and move to that places on the Google Earth.

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 地図上のある地点に飛びたい時に、移動するのが面倒、あるいはGoogle Earthの表示が精細すぎて地点がなかなか特定できない、ということが往々にしてあります。そういった時は、地図に引いてある緯度・経度の線を参考にします。

 ここで注意しなければならないのは、地図上の緯度・経度は基本的に60進法である、ということです。下記の地図の、緯度(横方向の線)を見て下さい。5分ごとに目盛りが引いてあり、10分ごとの目盛りは長くなっています。また、ここには出ていませんが、経度にも2分・10分ごと目盛りがある場所があります。下記の地図上の記入は、その目盛りをもとに定規で引いたものです。地図に直接書き込むのに抵抗感がある人は、カラーコピーしましょう(私的複製は合法ですが、それを他人に譲渡したりしないように気をつけて下さい)。なお下図は北半球のものですので、南半球の場合は緯度は下からでなく上から分を数えるということにも注意しましょう。

 下記は、掲載するかどうかかなり悩みましたが(主に著作権上の問題と、私の手際の悪さから)、NIMA発行の航空図JNC-35の「ごく一部」(イラク南東部)です。この地図の実際の大きさは、畳一畳分ぐらいあります。いま再確認したら、1997年発行のものでした。そりゃ跡形もない基地もあるはずですわ。

JNC-35の一部
(c)1997 NIMA / THE U. S. GOVERNMENT
朱は私(diagraph)が記入したもの

 このあたりには見ての通り、基地が集中しています。なお、チャートの外に書いてありますが、線が引いてあるのは4,000フィート(=約1,200m)以上の長さを持つ滑走路、○印はそうでない箇所(滑走路が短いか、ヘリポートなど)です。滑走路が長い箇所については、滑走路(誘導路含む)の本数と方向が明示してありますので、Google EarthがNorth Upにしてあれば、かなり見つけやすくなると思います。ただし、空港ではないけれども、空港と見間違えやすいために記載してある場所があるので(上の地図で言えば、北東側湖上に書いてある「JUWARIN HIGHWAY STRIP」=Juwarin高速道路高架)、注意が必要です。もちろん、こういう場所は見てもあまり面白くありませんので、特にピックアップはしていません(*1)。

(*1)ただし、高速道路の直線部を、有事の際に滑走路として使う国も多いため(お隣の韓国もそう)、戦略的には爆撃の対象になることが多いです。

 上記のようにして、だいたいの「アタリ」をつけ、拾った座標(例:38 18 N 46 30 E)を入力して、ズームアップを適度な高度(10kmぐらい?)で止めて、あとはカーソルと己の勘で探していけば、お目当てのものが見つかるかもしれません。ただし、正積図法(*2)が使ってある場合(たいていそうですが)は、緯度が上がるほど緯度線のカーブがきつくなっていきます。

(*2)大抵はこの図法で、航空図はランベルト(ランバート)正積方位図法、世界地図はアルベルス正積円錐図法が多いです。この他にサンソン図法もあります。 これら正積図法に対して、正角図法はメルカトル図法となります。

 見つからない場合は、一番近いランドマークをTools→Measureで計ってみましょう。ナスカの地上絵がなかなか見つからない理由は、地上絵が「セスナからは見えるけれども、この衛星写真の解像度では見えない大きさ」だというのが分かります。空港は小さいものでも1km以上は普通ありますので(ないと大型旅客機が離着陸できず、空軍基地でも大型輸送機が離着陸できなくなり、物資や交換部品の補給が滞る)目立ちますが、小さい建造物については難しいです。その建造物のホームページや観光案内パンフレットなどに緯度・経度が書いてあれば、それを入力してみましょう。

 緯度は赤道が0度、北極点が90度となり、北半球が「北緯 N」、南半球が「南緯 S」となります。また、経度はイギリス・グリニッジを基準として0度となり、そこから東へ行くと「東経 E」、西へ行くと「西経 W」となります。数字だけで表す時は、南緯と西経がマイナスになります。

 拾った座標から飛ぶ方法については、Fly Toの画面説明で記述したとおりです。


 ただし、これらはあくまで上記のように事前に地点が分かっていて、それをどうしても見つけたい場合の話です。Google Earthには、「適当に画面をだらだら流していて、変な場所や建築物、物体を見つける」という楽しさ・ロマンもあり、これはこれで大事にしたいところです。

関数電卓による座標変換

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 さて、ここではご家庭にある関数電卓で、座標変換をしてみましょう。HPやカシオの関数電卓を持っている人は、それぞれ取説を読んで読み替えて下さい。私は、電卓はシャープ派なので、シャープの方式で説明します。なお、「D°M’S」というボタンがついていない関数電卓は役に立たないので、窓から投げ捨てて下さい。

関数電卓全景

 これは、私が職業ソフト屋をやっていた時に自腹で購入した、シャープの関数電卓EL-540Dです。16進/10進/8進/2進の相互変換ができて大変便利ですが、そろそろボタンがヤレてきました。

 余談ですが、これは迫撃砲が撃てるFPS(BattleField1942のDCFなど一部MOD)で、弾道計算に役に立つかと思ったのですが、座標も迫の目盛りも出ないため、結局勘で撃つしかなく、大変残念でした。

DMSキーの位置

 このボタンを使います(以後「DMS」と表記します)。関数電卓を持っている人なら、解説はいらないかと思いますが、これから理系に進む若人には是非覚えておいていただきたい機能であります。なお、60進のまま足し算引き算などもできますので、時間の計算にも使えます。まあそういうのはExcelやOpenOfficeの方が早いという話もありますが。

 「東経135度29分51秒09」と入力したい時は、135[DMS]29[DMS]51[DMS]09と打ちます。

デグリー表示

 このように出てきました。これを、10進法に変換したい時は、一番左上の[2ndF]を押したあと、[DMS]を押します。

10進表示

 10進に変換されました。これをまた60進(度・分・秒)に置き換えたい時は、[DMS]だけを押します。

※写真が斜めになっていることを深くお詫びします。

.kmzファイルの中身

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 単なる観光や、ツアー作成程度では、この項の内容は必要ありませんので、読み飛ばしていただいて構いません。

 本ページでご提供しているファイルは、すべて.kmz形式ですし、また、製作をお勧めしているのも.kmz形式です。これを試しにエディタなどで開いてみると、ぐちゃぐちゃの文字列が現れます。ファイルの内容が圧縮されているのです。

 これは、.kmz形式が、Google Earthで解釈できる.kmlファイルをzip形式で圧縮したものだからです。Google Earth側では、自動的にkmz・kmlの解凍・圧縮を内部で行っています。

 ですから、解凍ソフトで解凍し(うまくいかない場合は、ファイルをコピーして、一時的に*.kmzを*.zipにリネームすると良いでしょう)、展開すると、中身「doc.kml」が得られます。これはXML形式で記述してあります。

 試しに、どうでも良い地点を選んで、適当に.kmzファイルを作ってみて下さい。そして解凍して、中身のXMLファイルを、エディタで開いて下さい(メモ帳でもワードパッドでも何でも良いです(私はemacs互換のxyzzyを使っていますが、unix慣れ(viユーザーを除く)している人以外にはお勧めしにくいエディタです))。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<kml xmlns="http://earth.google.com/kml/2.0">
<Placemark>
 <name>ボストン南駅</name>
 <LookAt>
  <longitude>-71.05680401204192</longitude>
  <latitude>42.3476190290492</latitude>
  <range>1467.773470636804</range>
  <tilt>-6.143125476256326e-011</tilt>
  <heading>0.0008252881375258633</heading>
 </LookAt>
 <styleUrl>root://styleMaps#default+nicon=0x307+hicon=0x317</styleUrl>
 <Point>
  <coordinates>-71.05329250646538,42.35131306484676,0</coordinates>
 </Point>
</Placemark>
</kml>

 こんな感じのファイルが出てきます。これがPlacemarkの正体です。ちゃんと、地名だけでなく、距離やティルト(傾き)などのパラメータが保存されているのが分かると思います。

 この中身についてはUKのサイトなどでハック(*1)が進んでいましたが、公式サイトで書式が公開されました。

(*1)「ハック hack」「ハッキング hacking」が日本では悪い意味で定着してしまっていますが、本来は、大筋では「解説がされていないもの、あるいは不十分なものを解析して、自分なりにいじることによって楽しむこと」です。悪用して犯罪を行うことは「クラック crack」「クラッキング cracking」と言います。

Google Earth KML Tutorial

Google Earth KML Documentation

「ファイル関連づけ」と、その変更の方法について

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 Google Earthをインストールしたあとで、ネット(このページも含みます)や、ローカルに保存されたkmzファイルからGoogle Earth経由である地点に飛ぶためには、「ファイルの関連づけ」がなされていると非常に便利です。ただし、「OSでのファイル関連づけ」と、「ブラウザでのファイル関連づけ」は異なりますので、注意が必要です。

その1 ブラウザでの関連づけ

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 まずは、ブラウザでの関連づけについて解説します。

●IE(Ver. 6.0.2800.1106で確認)、Sleipnir標準 非Gecko(Ver. 1.66で確認)、Lunascape2 非Gecko(Ver. 2.1.3で確認)

 最初からWindowsに入っているIEは、最もユーザーが多い代わりに、もっとも脆弱性も見つかりやすいという特徴を持っています。また、最もユーザーが多いという点から、IEでないとアクセスできない(または、IEでしか動作をチェックしていない)という、「ページ見せる気あるのか?」と訝ってしまうようなページなどもあります。あまり良い傾向とは思えません。プロが作ったページなら尚更です。unixやMac OSでページを読んでいる人もたくさんいます。MS IEを標準とするのはやめましょう。

 次のようなダイアログが出て、本当に開くか、ローカルに保存するか、キャンセルするかを聞いてきます。下のチェックボックスを外す(警告しない)と、たとえ間違った選択をしてしまっても、次からは自動的に同じ動作をするようになります。再変更するにはレジストリをいじらなければなりません。

IE

 Lunascape2では、次のようなダイアログが出ますが、拡張子ごとまでは管理できないように見えます(もし誤認でしたらお詫びします)。

lunascape2

 個人的には、IE/IEエンジンブラウザの利用は(特に脆弱性の点から)お勧めしていません。Geckoエンジンが利用可能なブラウザについては、極力Geckoエンジンの利用をお勧めしています。特に、惰性でブラウザをIEにしている方には、この機会に再考をお勧めしたいと思います。


●firefox(Ver. 1.0.4で確認)

 Geckoエンジン搭載のブラウザで、最初は拡張機能などが取っつきにくいと思われがちですが、個人的には愛用していますし、他の人にもお勧めしているブラウザです。ただし、バージョンが上がったとは言え、安定性(安全性ではなく)には疑問が残りますので、長時間使う際や、タブを開きまくった際には、時々落として再実行しましょう。

 kmzファイルを踏むと、次のようなダイアログが出ます。確認してそのままOKで完了です。

firefox(1)

 関連づけは、「ダウンロード」タブで操作できます。開く動作を消したければ「削除」で簡単に消すことができますが、復帰は結構面倒くさい(firefoxとGoogle Earthの再インストール)ので注意して下さい。

firefox(2)


●Opera(Ver. 8.01で確認)

 こちらも優秀なブラウザです。が、広告が出るのが目障りなのと、広告を黙らせるために金を払うにしても、日本国内で使用するにはほりえもんにお金を払わなくてはなりません。俺の食費も危ないのに、ほりえもんをこれ以上儲けさせてどうするのか?という個人的な疑念があり、各種チェック以外には使用していません。

opera(1)

 このようなダイアログが出ますので、「変更」を押します。すると、次のようなダイアログが出ます。

opera(2)

 これはMIMEタイプを設定するためのものです。「他のアプリケーションで開く」の「選択」ボタンを押して、GoogleEarth.exeを選んでOKを押して下さい。

opera(3)

 設定画面では、拡張子kmzファイルを見つけることができませんでした(上のクイック検索でも色々と試してみたのですが……)。


 ※この項目(ファイルの関連づけ)の各ブラウザの画面は、2005年7月14日時点での環境に基づいて記述されています。各ソフトウェアのバージョンアップにより、記述内容が予告なく無効になる場合があることについて、注意を喚起しておきたいと思います。

その2 OSでの関連づけと、関連づけ外し

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 ※お金がないのでXpが買えません。ここに記載してある手法はすべてWindows 2000 Pro SP4での結果であることに留意して下さい。

 まずは、エクスプローラ(IEではない方)で、どこでもいいのでローカルにkmzファイルがある場所に移動して下さい。

TIPS Windowsキー+E でエクスプローラが一発起動します。長時間押しすぎないように(たくさん出ます)。Windowsキーがない漢なキーボード(*1)を使っている者(俺含む)は、通常左下にある「スタート」ボタンの上で右クリックして、通常上から二番目にある「エクスプローラ」を選ぶのが早いでしょう。

(*1)IBM 5576-B01とかリアフォ106とかHHKとか

 エクスプローラが起動したら、どれでもよいのでkmzファイルを選択します。

エクスプローラ画面

 ここで右クリックしてプロパティを選ぶと、次のようなダイアログが出ます。

ファイルのプロパティダイアログ

 アプリケーションが「不明なアプリケーション」になっていると思いますので、「変更」を押して下さい(Google Earthになっていれば問題はありません)。

ファイルを開くアプリケーションの選択ダイアログ

 ここでGoogle Earthを選んで「OK」を押します。

ファイルのプロパティダイアログ2

 アプリケーションが無事「Google Earth」になりました。

関連づけを外すには

 なんらかの理由で関連づけを外す方法ですが、少なくともWindows 2000には、いったん付けた関連づけを外す機能はないので、レジストリをいじることになります。これは素人にはお勧めできない作業です。しかし何事も慣れですから。

 まずは、スタート→「ファイル名を指定して実行」を選んで、「regedit」と打って「OK」またはエンターキーを押します。

ファイル名を指定して実行画面

 そうすると、レジストリエディタが起動します。話が前後しますが、レジストリというのはマシンを使えば使うほど肥大化するものなので、事前にregcleanerなどのレジストリクリーナを使っておくとよいでしょう。もちろん保証はできません。

 注意:レジストリはWindows内部のきわめて重要な箇所です。regeditで迂闊な操作をすると、最悪の場合マシンが起動しなくなったり、なんかやばいことになったりします。ちなみに、まじです。注意して作業して下さい。

レジストリエディタ画面

 ここで編集→検索を選んで、kmzを探します。値とデータにチェックを入れていると、余計に時間がかかるので、外しておきましょう。

検索ダイアログ

 環境によって変わるかもしれませんが、たぶん3回目ぐらいで、次のような項目にヒットします。一番下の表示も合っているかどうか確認して下さい。

レジストリエディタ画面2

 左の「.kmz」のところで右クリックポップアップを出して、「削除」を選びます。指差し確認しながら実行して下さい。安全はすべてに優先します。

無償版から有償版(plus)へのアップグレード

Plusにした場合の利点

 また、無償版よりも心持ちデータの読み込みが速くなったような気がします。ただし、これについては保証できません。

 逆に言えば、観光だけにとどめて、上記の機能を使わないのであれば、わざわざplusにする必要はないのかもしれません。

アップグレード方法

 まずは「Help」から「Upgrade to Plus」を選びます。すると、次のダイアログが出ます。

アップグレードダイアログ

 この画面では、まだUsernameやPasswordなどが打てませんので(もらってないから)、左下のBuy Google Earth Plus accountを選びます。すると、Webブラウザで次のページが開きます。思い直した人は右下のRun Google Earth - Free Modeを選んで下さい。

支払選択画面

 上記の画面では、どのような体系で支払うかを決めるわけですが「1年$20」です(俺もここで気が付いた)。しかしまあ$20以上の元は取ったと思うので良いか。むしろ俺が金を払うことで地図が充実するならそっちの方が良し。NIMAの区分航空図1枚より200円高いだけじゃないか。ということで俺は払いましたが、当然、判断は各自にゆだねます。

 話がそれましたが、新規が一番上、2番目が継続、3番目は特殊な扱いみたいですね。例によって、「商用利用しないことを承認します(超趣意)」というところにチェックを打って「Next>>」を押します。

個人情報入力画面

 見たら分かると思いますが一応解説しておきますと、Usernameは常にパスワード(フルスペルで)です。パスワードは6文字以上。確認のため2回打ち込みます。パスワードヒントは、パスワードを忘れた時のためのキーワード。2バイト文字(漢字とかひらがなとか)はトラブル防止のため、使わない方がいいでしょう。First Nameは名前、Last Nameは名字です。海江田平八さんなら、First NameがHeihachi、Last NameがKaiedaになります。

 で、ここからクレジットカード番号を打ち込むわけですが、

カード番号入力画面

 初心者が陥りがちな罠について注意。
(1)カード番号はハイフンやスペースを入れないで、16桁連続で入力する。
(2)年が4桁で書いてあると思うので分かると思うけど、月/年の順番で入力する。
(3)国内で使えるJCBは、海外ではほぼ全滅と考えて間違いない。上記にもあるとおり、ここではVISA / Master / AMEXしか使えない。
(4)全角文字、半角カタカナは使わないこと。「ワロス」とか書きたくても必死で堪えること。

 下記の画面は、自分がもうplusに移行してしまったためこの画面に入れないので、PRO版の画面で紹介しております。このため$400.00と表示されていますが、実際は$20.00と表示されます。

 なお、いま20ドルが何円なのかは、目安としてこのページで確認できます。20USD→JPY固定ならこんな感じ

チェックアウト画面

 CSCというのはリンク先にありますが、カード裏の記名欄の上に書いてある、4桁のあとの3桁の数字のことです。

カード裏側

※記名欄以外にモザイクが入れてあるのは、エンボスの裏写りが読み取れてしまうため。

 Stateは「州」なので書かなくて良いです。実在しない住所で言うと東京都千代田区外神田30-5-2-1101だったら、
30-5-2-1101, Sotokanda,
Chiyoda-Ku(または Chiyoda-Ward),
Tokyo, JAPAN
という感じが、外国式表記です。

 あとはめんどくさいでしょうが、カード会社に登録してある情報を入力しましょう(引っ越したばかりの人とか、引っ越したり電話番号変えたりしてカード会社に届け出ていない人がよくひっかかる罠)。Zip Codeは郵便番号のことです。Countryは当然JAPAN。Phoneは一応私も悩みましたが、国際的な表記(プラス記号+国番号+ゼロ抜き市外局番+番号)で書きました。たとえば03-XXXX-YYYYの人は日本の国番号81を付けて市外局番の0を抜かし、「+81-3-XXXX-YYYY」と書きます。
 なお、携帯やPHSなら「090-」を「+81-90-」に、「070-」を「+81-70-」にするわけですが、これで実際に電話がかかってくるかどうかは別問題です。ここはあくまでカード承認のために入力するエリアですから。

(まめ知識:今のところ東京の「一般用の」加入者電話番号は3200-0000から始まります)
(まめ知識2:携帯の正式なフォーマットはXXX-YYYYYですが、XXXX-YYYY表記が定着しています)

approved画面

 ちゃんと入力できると、上のような「Your transaction was approved!」という画面に推移します。

完了画面

 ここではじめてライセンスキーが貰える訳です。これを、冒頭の画面で出てきたダイアログに、メールアドレス・パスワードとともに入力して「Activate」を押すと、めでたくPlusにアップデートされるという訳です。

どうして高解像度と低解像度の領域が混在しているのか

(mixiへの投稿を加筆して掲載)

 衛星写真を扱っている団体や会社はいくつかあり、Google Earthで表示されるかどうかは、Google社がその画像をどこからどれくらい買っているか、ということになります。ただ、いかんせん高解像度で撮影するような場所で、かつユーザーの関心も呼ぶ場所となると、話題としてホットな軍事施設周り(北朝鮮しかり、イラクしかり)になってしまう訳です……。あとは 人口の多い場所(日本で言うと東京など)や、人気のある場所(日本で言うと鈴鹿サーキットなど)を収録しているようですね。

 画面下の方に著作権表示が出ますが、北朝鮮まわりなどの高解像度映像はDigitalGlobe社のものです。ちなみに下に貼ったのは、 同社の平壌周辺の衛星写真のサンプルです。つまり平壌も、もっと高解像度の写真は存在するはずなのですが、Google社が買っていないのでしょう。
http://www.digitalglobe.com/
http://digitalglobe.com/archive/

DigitalGlobe社サンプル(平壌)

(c)2002 DigitalGlobe

 普通の解像度のところはEarthSat社です。ここは1m解像度の画像(イコノス人工衛星で撮影)も持っていますが、お値段が高いです。Google Earthで出る標準的な解像度の画像は、NASAのLandsat7人工衛星で撮影したものです。
http://www.earthsat.com/home.html

 NIMAと表示される場合は、アメリカ政府国立画像地図局(National Imagery and Mapping Agency)という、米軍関係のお役所です。
http://www.nima.mil/


このページ内で使用しているGoogle EarthやWebの画面のCopyrightはGoogle社とかにあります。
Google Earth screen captured dialogue and Web pictures : copyright 2005 Google., etc.

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